Fin del mundo 〜世界の果てを訪ねた旅の振り返り〜

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  • きっかけ
  •  そもそも世界最南端の街ウシュアイア(Ushuaia、現地発音ではウスアイア。世界最南端はPuerto Williamsでは、という異論は認めます。)という街の存在をどこで知ったのか、もう思い出せないのだけれど、もともとジブンの中での「行きたいところリスト」みたいなものに、ウシュアイアはずっとあって。それこそ、LATAM航空がワンワールドにいたころは、ワンワールド・エクスプローラー(世界一周運賃)で組み込んだら行けるか、とかシミュレーションさせていたくらい(今回の行き方は「旅程」の項参照)。過去に別の意味での世界の果て(World’s Endとヘラクレスの柱)には行っていて、この先、年単位で長い休みは無い上に、次の長い休みにはそこまでいく体力がもう無いかもしれない、と思い決断しました。ついでに、以下の旅程のルートでいわゆる「バグチケット」(他より明らかに安いチケット)を見つけてしまい、予算内に収まったのも大きかったのですが(そうでなかったら予算オーバーしてた可能性大)。
     裏テーマとしては、「移民」が何かと話題になる昨今、人口の93%が移民とその子孫という国を見てみたい、というもの。
  • 旅程
  •  12/28PM東京発、ロンドン乗り継ぎ、12/29リオデジャネイロ経由ブエノスアイレス着。同地泊、12/30ブエノスアイレス発、ウシュアイア着、同地泊、12/31ウシュアイア発、ブエノスアイレス着、同地泊、1/1PMブエノスアイレス発、リオデジャネイロ経由1/2ロンドン乗り継ぎ、時間があるのでロンドン散策、夕刻ロンドン発、1/3東京着
     ブエノスアイレス2泊、ウシュアイア1泊、機内3泊の6泊8日、なんですが、ブエノスアイレスは宿を取りっぱにして、とりあえずウシュアイアで要らないものは置いていく(いわゆるベースキャンプ方式)だったので、宿の予約はブエノスアイレス3泊とウシュアイア1泊。なお前者3泊の合計が後者1泊の値段とほぼ同じという・・・。
     東京~ウシュアイアで、移動時間を合計すると今回のルートで片道ざっくり33時間くらい。
     なお、ロンドン~ブエノスアイレス間は、一つの機体がロンドン→リオデジャネイロ→ブエノスアイレス→リオデジャネイロ→ロンドンと飛んでいて、乗り通す人は1時間半くらいリオで機内待機になって、降りる必要はないけど一方で降りて休憩したくてもできない(キャセイでありがちな「日本発台北経由香港行き」と同様)方式です(ちなみに偶然だと思いますが、この区間は行きと帰りで、(登録番号含め)全く同じ機体、同じクルーチームでした)。
     完全に趣味の領域ですが、久々のBA(約20年ぶり)、初めましてのAR、久々のB777−200ER、初めましてのB787-9、B737-MAX8とA350-1000などなどでした。
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    リオデジャネイロの上空から
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    初のMAX、AEPにて
  • 物価
  •  ブエノスアイレスで日本よりやや高いかな、くらいなんですが、一方で、ウシュアイアだと「やや高いかな」から明確に「やや高い」になり。通貨の問題から特にいわゆる舶来品になると、日本の1.5倍から3倍以上になる印象で。それは携帯電話店で端末の値段見てビックリしたのと同時に、使用中に盗まれる事案が多々あるのに納得したほど。
     なお、欧州へ行く時に使うRevolutはアルゼンチン・ペソに対応しないぽかった(細かく調べてない)ので、Wiseとクレジットカード(Mastercard)を使用、現金はWiseからATMで引き出した分のみ(それもほぼ交通カードの「SUBE」にチャージするのにしか使っていない)です。
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    ブエノスアイレスでの年越しパスタ、1,200円くらい
  • 治安
  •  正直、外務省領事部から来るLINEの内容にビビってた節はあるんですが、ブエノスアイレスでも、リオデジャネイロに行ったときよりは安心して街を歩ける気がしました(とはいえ、油断は禁物。また場所と時間帯によってはマズそうな箇所はあったかと)。ウシュアイアは、率直に言って平和でした。
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    治安はビビるほどではないかもしれないけど、自己責任で。
  • 思わぬ事態
  •  実は行きの1フライト目から鼻炎が出始めて、念のため乗り継ぎの間にティッシュを買い足したら、全く足りないくらい鼻水が止まらなくなり。鼻炎→口呼吸→喉風邪という負のコンビネーションも相まって、とてもしんどく。幸い、アルゼンチンは医薬品は安いので、薬剤師とやり取りして薬をもらって対処し、鼻炎はウシュアイア2日目にようやく落ち着いたものの、結局フィジカルコンディション全体でいうと最後まで本調子に至らず。ブエノスアイレス1日目では行きたかったところ(El Ateneo Grand Splendid書店、Puerto Madero地区など)を諦めてばたんきゅー、ウシュアイアではビーグル海峡巡りと世界最南端の鉄道どっちにしようか、を両方とも諦め、ロンドン散策も予定より短めにするなど。
  • もろもろ
  •  アルゼンチン、「地球の歩き方」最新版は2021年版(なはず)なんですが、そのころとはだいぶ状況が変わっていて。私は最後の最後、空港にある銀行の両替窓口でペソをドルに両替しようとしたら、「無理」と言われ断られたなど(20ドル下回ってると替えてくれない?のかなんなのか正確な理由は教えてくれなかったけれど。「他の両替所ならできるかも」と言っていたけど、他の両替所は営業休止中という)。
     また、空港バスの「Tienda Leon」、ブエノスアイレス市街側の発着地は、「地球の歩き方」とは違うところになっているので。

     実は子供のころに、夏のカナディアン・ロッキーに連れていってもらったことがあって。その当時は英語なんて全く喋れず、(個人的には今や懐かしの)団体旅行で、また、下手したら今と倍半分くらい違うレベルの円高だったのですが。ウシュアイア、スペイン語圏で海がある小さなバンフ(カナディアン・ロッキーの観光拠点になる街)じゃね?、と思うくらいには雰囲気が似ていた気がします。とはいえ、今のカナディアン・ロッキーは物価がすごいらしく、また完全にリゾートとして確立しているわけで、南極観測やマルビナス(フォークランド)諸島方面への拠点になるという面も持ったウシュアイアとは、ちょっと違うわけですけども。

     ロンドン、今回も道を訊かれる。これで毎回達成記録は7回連続7回目に。このスマホ時代に私に道を訊く、ロンドンならではの肌感覚。あいかわらず好きな街だけれど、いよいよ物価の差が大きくなってきて、気軽に行ける街ではなくなってきたのが寂しいというか、ツラいというか。
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    個人的に「ただいま」感が深いOxford Circus
  • あってよかったもの、要らなかったもの、実は処遇に悩んでいるもの、必要だったもの
  • よかった:NASの写真バックアップ、圧縮袋の予備、スペイン語学習経験、荷物預かりサービス
     SynologyさんのNASを導入してよかった、という話は以前もしたのですが。やはり遠隔でスマホの写真を(容量を気にせず)バックアップできるのは良き(クラウドでいいやん、というツッコミはごもっとも。というかそれをいうとNASの存在意義自体が以下略)。
     前回の欧州でも爆発した圧縮袋ですが、今回も爆発し、予備を利用することに。何なら、今年購入したものが爆発したような・・・。
     あとこれは「物」ではないですが、 大学時代にスペイン語を学ぶ機会があったことはとても役立って。感覚的には8〜9割くらいをスペイン語でやり取りしていて、その8〜9割くらいは相互に通じていた気がするんで。
     また、ロンドン・ヒースロー空港をはじめ、世界各地の手荷物預かりを検索・予約できて便利だったアプリも載せておきます(別になにも提供されていませんので念のため)。https://www.excess-baggage.com


    不要だった:NASのtailscale VPN(Exit node設定済み)、カメラ、大容量のモバイルバッテリ
     ヨーロッパからYahoo! Japanにアクセスできなくなって久しいので、自宅NAS上でTailscaleを走らせ、かつExit nodeに設定してあるので、VPNを通すとNASを経由してインターネットの世界に出ていく構成になっているはずなんですが、Yahoo! Japanからは撥ねられてしまって思惑通りにはならず。ただ、他にOpen VPNで繋いてみても同様に閲覧不可だったので、なにか別の対策が必要なのかも。
     カメラは、特にブエノスアイレスで、先述したスマホ使用中の盗難被害が相次ぐ中、カメラを出すのはもっと憚れる雰囲気があって、使用頻度が低下。今回は体調がすぐれなかったのもあって、ほぼ出番なしという。ただ、ロンドンでは使ったんで、完全に「錘」になっていたわけではないですが。
     モバイルバッテリも、1万mAのものを2つ持っていったんですが、要らんかったな、と。BAの777−200ER、エコノミーはUSB-Aしか無いという事前情報だったんですが、実際には、3席に2つはユニバーサル電源が設置されていて、充電には困らず。 とはいえ、全機リニューアルされてるかは不明ですし、事前情報どおりであれば必要だったと思われるので、あながち間違いとは言えないんですけども。電源とは別ですが個人用モニターも(これは787-9も含め)、新しめのにリニューアルされていて。とはいえ、787−9で頻繁にフリーズして使えなくなるのは私以外にも発生していたので、改善してほしいところかな。


    悩ましい:サブのスマホ、Bose Quiet Comfort 3、Cabin Zeroのバックパック
     先述した通り、スマホ使用中の盗難が多発していて。少しでも確率を下げるために、普段使いのiPhoneに替えてAndroidの端末を現地ではメインにしていて。というのもiPhoneのほうがその筋でも人気だそうで。これは前回の南米、リオデジャネイロのときもそうだったんですけども。今回はRakuten handを持っていきまして、eSIMで運用していました(というか物理SIM非対応)。小さいので、iPhone 15と一緒にデニムのポケットに入れても気にならず、一方で手触りだけで判別できて、悪くはないです。ただ、古い機種なので、動作感だったりソフトウェア更新には「期待しないで下さい」一択になります。あと、写真の画質も微妙で・・・。ただ一方で、んじゃiPhoneなら盗まれてAndoridなら盗まれないかっていうと、当然というかそういうことではないわけで。旅行時のサブ端末を言い訳に、ジャンクみたいなAndroid機を持ってるわけですけど、処遇というか今後どうするかは悩ましいところです。まあ仕事上「ひとり情シス」的な立場が続く限り、勉強用の意味も含めてAndroidとiPhone両方を持つのかもしれませんが。
     もうひとつ、長距離線に乗る時に持っていくBoseのオンイヤータイプのヘッドフォン、Quiet Comfort 3。性能は申し分なく、オーバーヘッド型だと速攻で耳たぶが痒くなるし、カナル型を長時間使うと今度は耳の中が痒くなるし、な自分にとっては大変貴重な存在なんですが。如何せん、嵩張るのが難点で。
     Cabin Zeroのバックパックについては、一年前の欧州を回ったときにも触れたのですが、現状最適解なんだけど、それはあくまで現状最適解であって、もっといいものがあれば、という意味で。買い足した汎用品のウェストベルトはつけているけれど、チェストベルトがつけられたらもっと肩が楽になるのかな・・・などと思案しつつ、これは今後もお付き合いいただくんでしょう。

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    今回も、このスタイルで。


    必要だったもの:鼻セレブ(と鼻炎薬)
     備えあれば憂いなし、こればっかりは予測できなかったですけど。

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    1月1日の朝。美しく、穏やかな朝だった。
  • まとめ
  •  遠い(知ってた)。航跡を追ってみたら、東京からアラスカ上空、グリーランド上空経由でロンドン、大西洋挟んでロンドンから南米往復して、帰りはロンドンから東京まで、ユーラシア大陸を超えていた。もはや世界一周(仮)じゃねーか、というルート。あらためて、早く世界が平和になることを願って。 行ってみたら、優しい人が多くて、いいところだった。でも、やっぱり遠い。
     すぐに、って話ではないけれど、いつかLongyearbyen(ロングイェールビーン、一般人が辿り着ける最北端の街)も行ってみたい。
     無事といえば無事に帰って来られたことに、あらためて感謝。
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